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スプレッドとは
投資にはさまざまな専門用語がありますよね。
為替取引においてよく使われるスプレッドは、トレーダーにとって避けては通れないキーワードです。
このスプレッドは業者選びの重要なポイントにもなるので、為替取引初心者の方はしっかり理解しておきましょう。
まずはスプレッドについて解説します。
売値と買値の差差=スプレッド
スプレッドとは、売値と買値の差のことです。
MT4などの取引ツールで表示される「Bit」が売値「Ask」が買値となっていて、この差のことを表します。
スプレッドはpipsという単位で表示されていて、円とそれ以外の通貨で1pipsの大きさが変わります。
日本人トレーダーに親しみのあるメジャー通貨のドル円で見てみましょう。
売値(Bit)が「105.942」となっていた場合、pipsにすると「10594.2pips」となります。
では次に、買値(Ask)との差を出して実際にスプレッドを見てみましょう。
上記の場合、スプレッドは1.6pipsとなりました。
このスプレッドが小さいほど、トレーダーのコストがかかりません。このことを業界では「スプレッドが狭い」と呼んでいます。
超短期売買のスキャルピングトレーダーや手法関係なく取引量が多いトレーダーにとって、いかにスプレッドが狭いが重要となります。
ただし、スプレッドは価格の変動に合わせて変化するので、常に一定ではありません。急な変動によって狭くなったり、逆に大きく開いてしまいその分マイナスになってしまうリスクもあります。
これを「変動スプレッド」と言って、海外FX業者の多くはこの変動スプレッドを採用しています。
変動スプレッドと固定スプレッド
上記で変動スプレッドについて解説しましたが、「固定スプレッド」というものも存在します。その名の通りスプレッドが固定されていて、基本的に急な相場変動でも一定のスプレッドで取引できます。
スプレッドが大幅に開いてしまうリスクがないのがメリットで、初心者の方にはリスク管理がしやすい点おすすめです。
ただ、固定スプレッドはやや広めにスプレッドが設定されているので、逆に変動スプレッドの方が狭くなってしまうことがある点デメリットとなってしまいます。
固定スプレッド制を採用している海外FX業者はあまり多くはありません。
国内業者と海外業者のスプレッドは大きな差がある
国内FX業者と海外FX業者では、国内業者の方がスプレッドはだんぜん狭くなります。
それには国内FX業者と海外FX業者の取引方法が大きく関係しているのが大きな理由です。
それぞれの特徴を見てみましょう。
国内FXで一般的なDD方式は、一度ディーラーを挟むのでリクオートなどが起きやすいのですが、スプレッドが狭くなるのが特徴です。
国内FXトレーダーの間ではスプレッドが狭い業者の需要が高いようで、海外FX業者のような豪華なボーナスがない分、スプレッドに力を注いでいます。
一方のNDD方式にはSTP方式とNDD方式があり、海外FX業者が提供しているスタンダードな口座のほとんどがSTP方式を採用しています。
スプレッドが上乗せされているので広めなスプレッドにはなりますが、豪華なボーナスや業者独自のサービスを利用することができます。
ECN口座は、非常にスプレッドが狭くなった口座になりますが取引手数料がかかるため、「表記されているスプレッド+取引手数料」が実質スプレッドとなります。
取引手数料を含めても、STP方式採用口座のスプレッドより狭いです。
ただし、ECN方式採用の口座は初回入金額が高額になっていることや、EAの利用ができないといった取引制限にレバレッジ制限を設定している場合が多いので、中級から上級トレーダー向けと言えるでしょう。
GemForexのスプレッドと他社を比較
GemForexは変動スプレッドを採用しているため、常にスプレッドは変動しています。
そのため、スプレッドを比較する際は平均値を見るのが定石です。
今回は主要通貨ペアの平均スプレッドで比較しました。
口座ごとに主要通貨ペアのスプレッドを比較
GemForexには「オールインワン口座」「ロースプレッド口座(旧ノースプレッド口座)」「レバレッジ5000倍口座」の3つの口座があります。
スプレッドはそれぞれ口座毎に異なり、ロースプレッド口座を含めすべてSTP方式を採用しています。
<3つの口座のスプレッド比較表>
オールインワン口座 | ロースプレッド口座 | 5000倍口座 | |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 1.5pips | 0.3pips | 1.6pips |
ユーロ/円 | 1.7pips | 0.5pips | 2.2pips |
英ポンド/円 | 2.2pips | 1.0pips | 2.5pips |
豪ドル/円 | 1.6pips | 0.6pips | 2.9pips |
ユーロ/米ドル | 1.5pips | 0.3pips | 1.7pips |
英ポンド/米ドル | 2.2pips | 1.3pips | 2.2pips |
豪ドル/米ドル | 1.5pips | 0.3pips | 1.8pips |
3つの口座を比べてみると、ロースプレッド口座が圧倒的にスプレッドが狭いです。
しかも、スプレッドの狭さに特化した口座でよくある、スプレッドとは別に「取引手数料」がかかる、ということもありません。
あくまでスプレッドの数値だけが、取引コストとなります。
そのためスプレッドを重視するトレーダーであれば、最少スプレッドが0.0pipsになる「ロースプレッド口座」がおすすめです!
口座タイプのスペックも加味しよう
単純にスプレッドのみを重視すればロースプレッド口座がおすすめですが、まずは提供する口座のスペックを確認して自分のトレードスタイルに合った口座を選ぶことが大切です。
<3つの口座タイプのスペック>
口座タイプ | オールインワン口座 | ロースプレッド口座 | 5000倍口座 |
---|---|---|---|
基本通貨ペア | USD/JPY | USD/JPY | JPY |
ロット数 | 0.01Lot〜 | 0.01Lot〜 | 0.01Lot〜 |
最低入金額 | 100円(1ドル) | 30万円(3000ドル) | 入金上限10万円まで |
最大レバレッジ | 1000倍 | 1000倍 | 5000倍 |
主要通貨ペアの平均スプレッド | 1.5pip〜 | 0.0pip〜 | 1.6pips~ |
手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
予約注文 | 指値・逆指値 | 指値・逆指値 | 指値・逆指値 |
チケット単位のロット数 | 30Lot | 30Lot | 30Lot |
ヘッジ可否 | 可能 | 可能 | 可能 |
ボーナス | 有 | 無 | 無 |
取引条件 | 無 | 裁量取引のみ(EA・ミラートレード不可) | 裁量取引のみ(EA・ミラートレード不可) 利益上限100万円まで |
このように、取引条件や初回入金額が口座によって違います。
初心者トレーダーやボーナスで取引したいトレーダーは、スプレッドが若干広めではあるもののボーナスが受け取れる「オールインワン口座」がおすすめです。
GemForexと海外FX業者で比較
GemForexと他社のスタンダードな口座でスプレッドを比較してみたいと思います。
今回は、以下の業者をピックアップしました。
それぞれ特徴を持つ以上の5つの海外FX業者です。
これらとGemForexの、スタンダードな口座の主要通貨ペアの平均スプレッドで比較します。
GemForex (オールインワン口座) | XMTrading (スタンダード口座) | TradersTrust (クラシック口座) | LAND-FX (Live口座) | exness (スタンダード口座) | FBS (スタンダード口座) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 1.5pips | 1.6pips | 1.5pips | 0.8pips | 1.1pips | 2.0pips |
ユーロ/円 | 1.7pips | 2.3pips | 1.8pips | 1.5pips | 1.9pips | 3.0pips |
英ポンド/円 | 2.2pips | 3.5pips | 1.9pips | 1.8pips | 2.0pips | 4.0pips |
豪ドル/円 | 1.6pips | 3.3pips | 2.1pips | 1.6pips | 2.1pips | 3.0pips |
ユーロ/米ドル | 1.5pips | 1.7pips | 1.3pips | 0.8pips | 1.0pips | 1.1pips |
英ポンド/米ドル | 2.2pips | 2.4pips | 1.8pips | 1.2pips | 1.5pips | 0.9pips |
豪ドル/米ドル | 1.5pips | 1.9pips | 1.8pips | 0.9pips | 1.5pips | 0.8pips |
馴染みのあるドル円では、1pipsを切るという圧倒的スプレッドの狭さになっているのがLAND-FXです。
GemForexのドル円のスプレッドは並水準と言える位置となっています。
とくに、クロス円で最も優秀なのは「豪ドル/円」で1.6pips!
ドル円やユーロ円と比べてスプレッドは広めになるのですが、豪ドル/円でトレードする方には持ってこいのスプレッドですね。
それ以外のスプレッドを見てみても、『かなり狭いとは言えないが広くもない』といったところ。
GemForexのスプレッドは、海外FX業者の中では狭~並の評価と言えるでしょう。
GemForexのロースプレッド口座は0.0pips~
上記ではスタンダードな「オールインワン口座」のスプレッドを比較しましたが、GemForexにはもうひとつ「ロースプレッド口座」というスプレッドがかなり狭くなった口座もあります。
スプレッド特化型口座を提供している業者は多くありますが、そのほとんどはECN方式を採用しています。
この口座はSTP方式を採用した口座で、業界でも珍しいタイプです。
スプレッドにこだわるならロースプレッド口座!
GemForexの口座タイプ別のスプレッド比較表でスプレッドを紹介しましたが、オールインワン口座と比べておよそ1pips程ロースプレッド口座の方が狭くなります。
最小で0.0pipsという狭さなので、スプレッドを重視しているトレーダーには非常に魅力的でしょう。
ここで注目して欲しいのが、STP方式を採用している点です。
ECN方式を採用している場合、よりスピーディーで高い約定力でトレードできますが、レバレッジ制限や取引手数料が発生します。
GemForexの場合はSTP方式で、最大レバレッジは1000倍のまま、取引手数料も無料で利用できるのがメリットです。
ただし、約定力はECN口座より劣ってしまいます。
ロースプレッド口座の注意点
ロースプレッド口座を検討する方は、以下の点に注意しましょう。
①の初回入金額は、100円から入金できるオールインワン口座と比べて高額。
一度にまとまった資金が必要なので、入金ハードルが高く気軽に開設できない点がデメリットです。
②の裁量取引のみは、EA(自動売買)やミラートレードは禁止ということになります。
GemForexで人気の「EA・ミラートレード使い放題」という独自サービスが利用できないという利用制限がついています。
インディケーターは可能なので、通常の取引だけなら問題ないかと思います。
③は、GemForexの醍醐味でもあるボーナスキャンペーンが一切使えません。
これらのことから、ロースプレッド口座は狭いスプレッドでトレードしたい中級以上のトレーダー向けと言えるでしょう。
すべての条件を呑めるトレーダーは、ぜひ開設してみてはいかがでしょうか。
GemForexの低スプレッドとボーナスを活用して取引しよう
GemForexのスプレッドについて解説しました。
「オールインワン口座」「ロースプレッド口座」「レバレッジ5000倍口座」の3種類の口座が提供されています。
オールインワン口座のスプレッドは、「ドル/円」平均が1.5pips。
中でも「豪ドル/円」は1.6pipsと、海外FX業者の中でも優秀なスプレッドです。
全体的に評価すると狭~並の水準となっています。
ロースプレッド口座は、STP方式の極狭スプレッド口座です。
最大レバレッジは1000倍と変わらず、取引手数料も無料なので、取引コストを抑えることができます。
ただし、初回入金が30万円からになること、EAやミラートレードが使えないこと、ボーナスが対象外となるため、初心者にはハードルが高い口座となっています。
スプレッドはロースプレッド口座と称しているだけあって、最少0.0pips、平均値もオールインワン口座より1pips程狭くなります。
狭いスプレッドにこだわるトレーダーの方にピッタリの口座です!
GemForexはとくにスプレッドに強い業者というわけではありませんが、それ以外のスペックもバランスよく非常に高いので、初心者から上級者まで利用しやすいおすすめの業者となっています。
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